【Eyewear】近視について
「近視」とは…
屈折異常のひとつで
「無調整の状態で眼に入る平行光線が
網膜の手前で結像する眼の屈折状態」
と定義されています。
簡単に言うと、
裸眼の状態で近くは見えますが、
遠くは焦点が合わずにぼやけてしまう。
ということです。
一般的に正視以外の状態を
屈折異常といいます。
これには近視、遠視、乱視があります。
近視の原因は、
程度が軽くても強くても、
主に眼軸長が長いことによると
考えられており、
レンズ系(角膜や水晶体の屈折力)
の影響は少ないと思われています。
近視の分類には強さによる分類があり、
近視の強さは、裸眼視力ではなく
屈折度数により分類されます。
屈折度の単位はジオプトリ―(通常Dと書く)
が用いられています。
これはレンズの焦点距離を
メートルで表したものの逆数です。
近視はマイナスで表し、
等価球面屈折度数が-0.5D
またはそれを超える状態を言います。
強さによる分類は、
庄司の分類が用いられています。
① 弱度近視
…… -0.5D以上-3.0D未満の近視
② 中等度近視
…… -3.0D以上-6.0D未満の近視
③ 強度近視
…… -6.0D以上の近視
そのほかに単純近視と病的近視があり
強さによる分類のほかに、
単純近視simple myopiaと
病的近視pathologic myopiaに
分ける分類があります。
単純近視とは、視機能障害を伴わず
眼鏡レンズなどで容易に矯正できるもので、
これにはいわゆる学童近視school myopia
も含まれています。
一方、病的近視は矯正視力の低下など
視機能障害を伴い、
失明の原因となる近視です。
病的近視は、眼球後部の変形を特徴とし、
それにより視神経や網膜が機械的に障害され、
失明を起こします。
日本では小児における近視の頻度を
調べた統計はありませんが、
文部科学省学校保健統計調査報告書において、
多くが近視もしくは近視性乱視と考えられる
裸眼視力0.3未満の低視力者の割合が
調べられています。
それによると、
1979年には小学生の2.7%、
中学生の13.1%、高校生の26.3%でしたが、
2010年には小学生の7.6%、
中学生の22.3%、高校生の25.9%と、
小学生では3倍に、
中学生では1.7倍に増えています。
成人における近視の頻度については、
Sawadaらが2000から2001年に
多治見市において無作為に抽出した
40歳以上の3,021人を調べたところ
-0.50D未満の近視は全体の41.8%に、
-5.0D未満の近視は8.2%にみられたと
報告しています。
(Ophthalmology 2008より)
近視の発症には遺伝的要因と環境要因の
両方が関与すると考えられています。
環境因子としては、
近業や屋外活動の関与が報告されています。
近視のうち、特に病的近視では
遺伝的要因の強いと考えられることが
多数の強度近視患者の臨床遺伝学的研究から
示唆されています。
遺伝子解析の結果から、
主に病的近視に関与する遺伝子変異が
報告されていますが、今なお
決定的な遺伝子は明らかにはなっていません。
さらに、単純近視と病的近視とが
同じ要因により起こるのか、
両者は同一線上にある疾患なのか、
についても明らかではありません。
今後の研究の進歩が望まれます。
ここまでの参考サイト:日本近視学会
https://www.myopiasociety.jp/general/about/index.html
ここからは私の持論を含みます。
皆さんはバイオレットライトをご存知ですか?
バイオレットライトとは、
地上に届く太陽の光は、
人間の目が感知できる光の「可視光」、
感知できない「可視光以外」の
大きく2つにわけられます。
太陽の光はさまざまな波長の集合体で、
プリズムのような分光器で分解すると、
虹のような赤から紫までの色が表れます。
このうち、紫色の部分のことです。
そして2016年12月、
慶應義塾大学医学部の研究チームは、
太陽光に含まれる「バイオレットライト」が
近視の進行をおさえる可能性があることを
世界で初めて発表されました。
そして2017年11月には、
慶應義塾大学医学部眼科学教室の
坪田一男教授、根岸一乃教授、
栗原俊英特任准教授、鳥居秀成助教らは、
バイオレットライトが成人の
強度近視患者の近視進行(眼軸長伸長)を
抑制する可能性を発見したそうです。
そんなバイオレットライトを取り込める
「VIOLET+」というレンズを
「JINS」という日本の眼鏡店だけの
取り扱いらしく個人的に大注目!
眼病のリスクに繋がる紫外線カットに
これに加えてバイオレットライトを
取り込めると言うから驚き!
まだまだ未知数のバイオレットライトですが、
近視抑制の可能性を考慮して
是非試したいレンズの一つです。
近視の人が増えている昨今、
このレンズが救世主になるかも!
まぁ、数年後には5Gの影響で
スマートコンタクトレンズなどを含む
様々な視力矯正の方法が出てくるとは
思いますが…
もし購入したことのある方が居たら
是非コメントにて使ってみた感想など
教えて頂けると嬉しいです。